Voice AI Agent が変える業種別コミュニケーションの新常識|不動産・医療・金融・行政まで対応

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こんにちは! PCIソリューションズ 技術戦略統括部クラウドアーキテクト室の山下です。

Voice AI Agent は特定の業種に限らず、医療・製造・金融・保険・卸売・サービス・宿泊・情報通信など、幅広い業種の電話対応シナリオに対応することができます。

今回は、Voice AI Agent がどのように業種ごとのコミュニケーションを変えるのかをご紹介します。最後に、基盤となるAmazon Connect Customer の料金体系についても簡単に触れます。

目次

    全業種共通:本人認証

    業種を問わず、電話対応の入り口で必要になるのが「本人確認」です。Voice AI Agent は二段階認証にも対応することができます。

    複数ワード認証

    氏名・生年月日・住所に加え、SMSで送信されたワンタイムメッセージを用いた二段階認証を実現。

    医療業:診療窓口

    診察予約から症状ヒアリングまで、患者対応の自動化を実現します。Googleカレンダーとの連携により、電話越しにリアルタイムで予約を完結できます。

    診察予約

    症状と希望日時をヒアリングし、空いている日時を確認した上で、その場で診察予約を登録。

    症状ヒアリング

    最適な診察科と近隣病院を案内。症状をヒアリングした上で、お近くの病院一覧をSMSで送信。

    製造業:機器対応窓口

    機器トラブルの第一報受付から修理依頼まで、技術的な問い合わせにも対応します。QRコードを活用したサポートページ誘導も可能です。

    機器の故障・修理依頼受付

    機器の状況をヒアリングし、ナレッジ回答を提示。解決しない場合は希望日時をヒアリングし、故障・修理依頼を受付。

    製品サポート

    QRコードを読み込むことでサポートページへ接続。製品型番を確認することなく、該当製品のサポートへ誘導。

    金融業:クレジット関連業務

    カード紛失・不正利用の即時対応から、利用明細確認・支払方法変更・解約まで、クレジット関連の電話対応を幅広くカバーします。

    カード紛失・盗難

    カード停止と履歴確認をその場で実施。直近の利用履歴を確認し、不正利用にも即時対応。

    利用明細確認

    日付や金額から不明な明細の詳細を案内。不正利用が疑われる場合はカード停止・新カード発行をその場で完結。

    支払方法変更

    電話番号からデータを参照し、一括払いから分割払いへの変更と変更後の手数料込み金額を案内。

    解約

    解約理由をヒアリングして手続きをその場で完結。次につながるキャンペーンを案内し、解約通知を即時Slackへ自動連携。

    保険業:保険窓口

    電話番号から顧客データを参照し、契約内容の案内やおすすめプランの提案をAIが自動実施。WEB申し込みフォームへの誘導も可能です。

    契約内容確認とレコメンド

    電話番号からデータを参照し、契約内容を案内。さらにおすすめのプランを自動でレコメンド。

    契約手順の案内

    WEB通話で困りごとをその場で解決。WEB申し込みフォームへの案内と、困っている点をサポート。

    卸売業・小売業:通販窓口

    パスワード初期化から配送状況確認、お届け日時変更、定期便停止まで、通販に関わる代表的な問い合わせをAIが対応します。

    パスワード初期化

    電話窓口で本人確認を済ませ、パスワードを変更するためのURLをSMSで送信。ログイン画面からの誘導を不要にする。

    配送状況案内

    注文番号等をヒアリングしてデータを照合。本人認証後、最新の配送状況と荷物の現在地マップをSMSで送信。

    お届け日時変更

    希望日時をヒアリングし、日時変更処理をその場で完結。「明日」などの曖昧な表現にも柔軟に対応。

    定期便停止

    停止理由をヒアリングし、場合によってはお届け日変更への提案も実施。解約となった場合は理由をカテゴリ分けしてGoogleスプレッドシートへ登録。

    サービス業:代表電話

    営業電話の自動判別からGoogleチャットへの連携まで、代表電話業務の効率化をAIが担います。

    営業電話振り分け

    営業電話かどうかを自動で判断。営業電話と判定した場合はGoogleチャットへ通知し、担当者への取り次ぎをスムーズに実現。

    不動産業:不動産窓口

    トラブル種別のトリアージから担当者への自動割り当てまで、不動産業の代表電話対応を効率化します。Backlogとの連携で対応状況の可視化も可能です。

    トラブル受付

    トラブル種別をヒアリングし、種別ごとに担当者を自動割り当て。Backlogへ自動起票し、その後の対応につなげる。

    宿泊業:コンシェルジュ

    希望条件をヒアリングしてプランを提案し、その場で予約まで完結するホテルコンシェルジュ機能をAIが担います。

    ホテル予約

    希望日や希望条件をヒアリングし、最適なプランを提案。その場で予約を完結。

    情報通信業:障害案内窓口

    通信会社や都道府県の障害情報を検索し、障害状況のリアルタイム案内と折り返し対応をAIが実施します。

    障害情報案内

    通信会社と都道府県をヒアリングし、該当する障害情報を検索。障害情報があれば状況や回復見込みを案内。

    Amazon Connect Customer の料金体系

    初期費用ゼロ。最低月額なし。席数課金なし。

    Voice AI Agent の基盤であるAmazon Connect Customer は完全従量課金制です。前払い・長期契約・席数ライセンスがなく、使った分だけの支払いで済みます。

    チャネル 料金
    音声通話 $0.038 / 分(別途テレフォニー料金)
    チャット $0.010 / メッセージ(送受信)
    メール $0.080 / 通(送受信)
    SMS / 3rdパーティメッセージ $0.014 / メッセージ(送受信)

    さらに、以下のAI・管理機能が追加費用なしで標準搭載されています。

    • エージェントアシスト(リアルタイムでオペレーターをサポート)
    • 通話後の自動要約(後処理時間を大幅に削減)
    • 会話分析(全通話のテキスト化・傾向把握)
    • WFM(需要予測と最適シフト管理)
    • パフォーマンス評価・コーチング

    繁閑の波が大きいコンタクトセンターでも、利用量に応じてコストが自動的に変動するため、閑散期に余分なライセンス費用が発生しません。小規模なテスト導入から始めて、成果に応じて拡大する進め方がしやすい料金設計です。

    おわりに

    業種別にシナリオを整理してみると、Voice AI Agentが「特定業種のためのツール」ではなく、あらゆる業種の電話対応を変えるシステム・仕組みであることが分かります。


    特に印象的なのは、

    「電話対応の完了」がそのまま「業務アクション」につながる設計

    です。

    Slack・Googleチャット・Backlog・Googleスプレッドシートといった実務ツールと直結することで、電話を受けた瞬間に業務フローが動き始めます。そしてその基盤となるAmazon Connect Customer が、初期費用ゼロ・席数縛りなしの従量課金で提供されている点も、導入ハードルを大きく下げる要因です。

    自社の業種での活用イメージが少しでも浮かんだ方は、お気軽にお問い合わせください。

    山下 祐樹

    AWSを活用した社内システム開発や、AWS・クラウドを全社に普及させる業務に従事。 AWS・Voice AI Agent を普及するために書いて、書いて、書きまくります。
    AWS Community Builder(AI Engineering)

    保有資格
    ・AWS Certified Cloud Practitioner ・AWS Certified AI Practitioner ・AWS Certified Solutions Architect - Associate ・AWS Certified Developer - Associate ・AWS Certified CloudOps Engineer - Associate ・AWS Certified Solutions Architect - Professional ・AWS Certified DevOps Engineer - Professional 等(全冠)