こんにちは!PCIソリューションズ エンタープライズビジネス事業本部 ITインフラ事業部の山岡です。
この記事では、AWS資格を10個取得した経験をもとに、複数資格を効率よく取得するためのおすすめの順序・ロードマップと、各資格の勉強法・コツを紹介します。
前回は、Kiroについてゲーム作成の前編後編、Bedrockを使ったAIチャットWebシステムを作成してきました。
今回は、本当に私事ですが、AWS資格にハマって10個資格を取得できました。
・AWS Certified Cloud Practitioner
・AWS Certified AI Practitioner
・AWS Certified Developer – Associate
・AWS Certified CloudOps Engineer – Associate
・AWS Certified Solutions Architect – Associate
・AWS Certified DevOps Engineer – Professional
・AWS Certified Advanced Networking – Specialty
・AWS Certified Machine Learning Engineer – Associate
・AWS Certified Data Engineer – Associate
・AWS Certified Solutions Architect – Professional

これらの取得順序についてなかなか思い悩む方もいらっしゃるかなと思い、
これから複数の資格を取得したい方向けに、資格取得のおススメ順序と勉強法を考えました。
この記事には以下の要素が含まれます
では、本編どうぞ。
(1)AWS資格のおすすめ取得順序【ロードマップ】
プラクティショナー、アソシエイト、プロフェッショナル資格の個人的なおススメの順序を以下に書いておきます。あくまで参考までに。
順序を決めた基準としては各資格の難易度に加え、他資格で用いた知識の流用という観点で考えています。
一部難易度が高いものや、目的に合わないと判断したものは適宜省いていただければと思います。
また「AWS Certified Advanced Networking – Specialty」に関してはこの順序に組み込まず、その他として整理しています。(この中に組み込んで順番を意識させるのもなんだか違うなぁと思ったので…)
①AWS Certified Cloud Practitioner
難易度:★☆☆☆☆
概要:
アーキテクチャの考え方やAWSの基礎知識を問われる。他の試験とは明らかに毛色が違い、原則や理念などの概念的な要素の暗記も含まれる。
コツ:
短期間で取得可能ではあるが、暗記を問われる要素が他より強いため注意。問題を周回してとにかくインプットすることが大事。
②AWS Certified Solutions Architect – Associate
難易度:★★★☆☆
概要:
幅広いAWSサービスとその機能、またそれらの組み合わせについて問われる。 ここで数多くのAWSサービスが登場するが、他の資格の問題を解くために必要となる、ネットワークや権限制御、コンピューティングやストレージ等の知識が一度に身に着けられるので非常に効率的な資格でもある。
コツ:
高可用性、セキュアな仕組みを実装するにはどう考えればよいかをポイントに勉強するとよい。ただし高可用性などを考える必要がなく、そういった問題はAWSが解決してくれるAWSマネージドサービスもある。特に以下は頻出のイメージ。
- Lambda等を用いたサーバレスアーキテクチャ
- S3の最適なストレージ選択
- EC2の設定、構築、配置の仕方
- IAMやOrganizationを用いた開発環境の権限制御の話
- RDS,Aurora,DynamoDBの使い分け ・CloudWatch,CloudTrail,Configを用いた監視や運用の方法
③AWS Certified Solutions Architect – Professional
難易度:★★★★★
概要:
SAAより更に発展的な問題を扱う。実際の災害対策案、コスト最適化、AWSへの移行などの実務レベルの事を問われる。但し出題されるサービスはSAAより少し増えたくらいの感覚。
コツ:
問題文が長いが、頭から生真面目に理解する必要はあまりない。大事なのは問題文全体を見て要件を整理すること。頭の中で必要な要件を箇条書きで整理するイメージ。
その上でノイズになる「問題に絡まなさそうだが分からないワード・IT用語」は早く調べて潰しておくとストレスフリーに勉強できる。ChatGPTやGeminiを活用すると吉。 内容としてはベストプラクティスを選ぶというより、与えられた要件に対しての最適解を考えるといった具合になっている。SAAのベストプラクティスを頭に入れた上で、要件に応じてカスタマイズするという意識で解くとよいかも。
④AWS Certified Developer – Associate
難易度:★★☆☆☆
概要:
AWS上でのアプリケーション実装について必要となるサービスや考慮すべき設計内容を問われる。アプリケーションリリースに必要なサービスから、アプリケーション稼働に必要なサービスまで。
コツ:
SAAを取得しているなら、初見のサービスはあまりないはず。DynamoDBやLambda、API Gatewayなどのアプリケーション関係のサービスの深堀といった感じ。
またエラーが起きた際の原因特定のための設計についても同じくらい問われる。特にDLQはよく聞かれた記憶。
⑤AWS Certified CloudOps Engineer – Associate
難易度:★★★☆☆
概要:
システムの稼働維持について必要なサービスや考慮すべき設計内容を問われる。主にメトリクス監視の仕組みやIaC拡充、パフォーマンス最適化などに用いるサービスについて問われる。 コツ: 実務で採用機会の多いサービスが問われる。似たようなサービスが登場したりしてややこしいことは無いが、コンテナのメトリクス監視の実装方法やCDKは理解が難しいが必ず聞かれるイメージ。出題されるサービス名は見知ったものばかりだと思うが、しっかり対策しておきたい。
⑥AWS Certified DevOps Engineer – Professional
難易度:★★★★☆
概要:
CICD、アプリ稼働環境にまつわる設計から、リリースしたシステムの運用設計に必要なサービスの設計について問われる。
コツ:
CICDはデプロイ方式(B/Gデプロイ、Canaryデプロイなど)の使い分けやCloudFormationの設計、アプリ稼働についてはLambdaの実装方法や稼働のさせ方がポイント。 解く上でのポイントについてはSAPと同様。
⑦AWS Certified AI Practitioner
難易度:★★☆☆☆
概要:
AIの活用やML(Machine Learning)についての知識が問われる。AWSサービスの話も問われるが、事実上は単なるAI関連の知識問題であることも多い。
コツ:
AI関連の初学者にとっては覚えるワードや概念が多い。そのため今後MLA等の取得を考えているなら腰を据えて勉強することを強くお勧めする。AIやML、DL(Deep Learning)の違い、ハイパーパラメータの概要と調整方法、真陽性・真陰性・偽陽性・偽陰性の整理などが問われる。
⑧AWS Certified Data Engineer – Associate
難易度:★★☆☆☆
概要:
データの加工、加工フローの設計周りについて問われる。
コツ:
特別Data Engineerで意識すべきことは多くは無いが、ここまで名前は出てきたが深堀されなかったRedshiftについて詳しく問われる。GlueとGlueのデータカタログについて先に頭に入れると、全体的な分野のイメージが付きやすいのでお勧め。
⑨AWS Certified Machine Learning Engineer
難易度:★★★★☆
概要:
主にMLを行うためのSageMakerと作成したモデルのCICD、またAIを用いたAWSサービスについて問われる。
コツ:
Associateとされているが、難易度は高め。(星は4をつけたけど細かく言うと3.7くらい?)
SageMakerの機能だけではなく、AIの基本モデルとなる線形回帰やロジスティック回帰などの知識や、モデルの性能分析の設計など、とにかく広く問われる上に知識がAWSだけで完結しないこともある。 未経験者が取得するにはProfessionalくらいの勉強労力がかかるので、覚悟をすること。
Ex. AWS Certified Advanced Networking – Specialty
難易度:★★★★☆
概要:
AWSで用いるネットワーキングサービスについて問われる。 AWS環境内、AWSアカウント同士、オンプレミスとAWS環境、データセンター同士など、様々な場面でのネットワーキングサービスの活用について問われる。
コツ:
Specialtyというのもあり難易度は高め。取得を考える時期としては、 AWS Certified Solutions Architect – Professionalを取得した後ならスムーズに学習を進められる。但し、現場でAWS環境を触れている方は馴染み深いサービスばかりでそこまで難易度は高くないのだが、未経験者はそうではないので自身の経験に結構左右される資格という感想。
問題の中身については、おおよそ概要で述べたパターンで問題を問われるが、出題されるサービスや聞かれる内容にそこまでパターンは多くない。 VPC内でのCIDRやIPのやりくりについて、AWS環境同士をつなぐTransitGatewayやGWLBの併用によるアプライアンスモードの話、DirectConnectの設定や追加の話辺りが問われる。
(2)AWS資格のおすすめ勉強法と教材
おすすめの勉強法は以下の通り。
- AWS Black Belt Online Seminar
→AWSの公式セミナー。YouTubeに解説があるので探してみておくのが良い。特に資格の問題に着手する前の段階のインプットとして使うと良い。
- Udemy
→言わずと知れた学習アプリケーション。問題を購入して解く。
問題集は発行元によりかなり形式等が異なるため、合わないと感じたら別の人の問題集を買うのも手。
個人的には適宜問題集の更新が行われていること+本番レベルの問題が揃っていることが選別のポイントです。
私はUdemyで本番合格レベルまで練習して挑んでいました。勉強量はいずれの資格も3~4回分くらいの問題集を購入し、それぞれ2周ずつくらい解いていました。
但し、得意だなと思った資格や問題については1周解いた後に見直しに留めることもよくあったので、厳密に全部2周ずつ解いていたわけではないです。実質1.5周だったというか…。
早く定着させるコツは1~2か月程度のまとまった期間で定期的に問題を解いたり、解いた後の見直し作業を行う事です。
特にエビングハウスの忘却曲線を意識して問題を解く作業、見直しをする作業をスケジュールすると良いです。
私の場合は以下のような日程で勉強していました。
例)一週間の資格勉強スケジュール
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
| 在宅日 | 出社日 | 出社日 | 出社日 | 在宅日 | 休み | 休み |
| 問題1回分解く。 睡眠優先で終わらない分は後日に回す。 見直しはしない。 | 出社時間、帰宅時間を使って解いた問題の見直しを行う。 間違えた数が多い場合は後日行う。 | 見直しが残っている場合は引き続き見直し作業。 無ければ休み。 | 出社時間と帰宅時間で新たに問題1回分解く。 時間内に終わらない分は後日。 見直しはしない。 | 解いた問題の見直しまで行う。 後日に回さず、この日にやり切る。 | 月曜に解いた問題をもう一周解く。 見直しまで行う。 | 休む。 |
補足:このスケジュールでいくと、だいたいどんな資格も2週間から3週間程度で取得できました。人によってはもっと長めでスケジュールして良いです。
このスケジュールでポイントなのは
- 解いた問題の見直しは翌日、翌々日にすぐ行う事。
(問題を解いた当日は、仕事と問題を解いたことで頭の疲労がかなりあるので睡眠を優先するのをおススメ。) - 2周目をする場合は1周目が終わった数日後に行う事。
です。
仕事と健康優先なので、必ずこのポイントに従う必要は無いですが、あくまでこれも参考までに。
- Cloud Quest
AWSの知識を身に着けるゲーム。問題を解いて街を発展させていくRPG。
ゲーム形式で学習出来るのは勿論だが、一番は実際に手でAWSリソースの構築を試せるのが良い所。
(ゲームのクリア用に構築するお試しリソースです)
AWS未経験で資格を取得したいエンジニアさんにはかなりお勧めしたい神コンテンツです。
詳しくはこちら↓
AWS Cloud Quest | インタラクティブなロールプレイングゲーム | AWS
PSOL社内ではこのCloud Questでの取得ポイントを部署ごとに争うイベントを開催したりしました。
(私は個人9位とかだった気がします。PSOLの先輩たちが大盛り上がりしていて普通に勝てませんでした。。)
山岡 亮太
AWSを活用した社内システム開発や、大手保険機関のシステム開発に従事。 /AWSをより多くの方々に普及するためブログを書いています。
保有AWS資格
・AWS Certified Cloud Practitioner ・AWS Certified AI Practitioner ・AWS Certified Solutions Architect - Associate ・AWS Certified Developer - Associate ・AWS Certified CloudOps Engineer - Associate ・AWS Certified Solutions Architect - Professional ・AWS Certified DevOps Engineer - Professional 等




